2008年版 / 2006年版

07/12/22 師走 今年も押し詰まりました  カウンターは903,250

 2007年もあと少し、冬至を迎えました。明日からは次第に昼の長さが長くなるはず。クリスマスと数日のずれがあるのは、昼の長さが長くなり始めたことがわかる日ということなのか・・・と思いますがいかがでしょうか?
 さて、昨日の理事会で次期学長に就任することが決まりました。そのような立場になろうと歩いてきた道ではなかったはずなのですが、岡山理科大学の舵取りを担う役割に着席することになり、身の引き締まる思いです。当面、小生の講義を分担してくれる人材は居ませんので、講義や実験をやりつつの学長業務であり、ゼミ生さんたちにはご迷惑をおかけすることになると思います。
 本年の思い出としては、動物学科の新設がトップでしょうか。花見の席で、2ヶ月で動物関係の学科を創れとのご下命。結果としては3ヶ月かかりましたが、ユニークな学科ができました。お蔭様で現時点までは比較的順調な志願者状況で、学科と同様にユニークな存在の人材が集ってくれればと思います。

07/10/12 学会無事終了  カウンターは863,956

学会賞授与式

 総会に先立ち、学会賞の授与式が行われました。東京農工大の福島司さん長年のブナ林の研究が高く評価されました。おめでとうございます。
 菊池会長の挨拶

 本年の総会は予想以上の出席者数。おそらく70人程度であったものと思われます。ありがとうございました。

 総会では、2年連続で正確な決算を行うことができず、暫定予算で進行するという異常事態になってしまいました。運営委員の一人として、申し訳なく、お詫びするしだいです。

 この件に関しましては、早急に決算を見直し、予算案を立てまして、皆様にお知らせすることになっております。
 2008年の第13回大会は関東地区、東京農工大で開催されます。日程は、10月11日(役員会)、12日(発表)、13日(エクスカーション)の予定だそうです。皆さん、大挙して参加いたしましょう。2009年は鳥取大学で引き受けていただけることになりました。よろしくお願いいたします。

07/10/05 学会直前  カウンターは858,435

 学会直前となり、準備も進んできました。ようやくのことで講演要旨集が刷りあがり、袋詰めの作業が始まりました。滑り込みセーフといったところでしょうか。

 今回の植生学会では、思わぬことから口頭発表することになり、昨夜からパワーポイントを作り始めたのですが、画像が出てきません。昔のフィルム時代の資料が・・・・頭の中ではアッタハズ しかし簡単には出てきません。

 ところで天気が気にかかります。台風15号が台湾付近でウロウロしています。現時点での天気予報では日曜日は晴れ、肝心の月曜日、エクスカーションの日は降水確率60%。台風に刺激された秋雨前線が通過する予定だとのこと。もう1日、天気の悪化が遅れて欲しいのです。

07/09/19 ホンゴウソウ  カウンターは847,628
ホンゴウソウ  山尾 僚君がレッドデータに掲載されている「ホンゴウソウ」を発見した。虫ピン程度の大きさであり、おまけに色が紫紅色であり、暗い林床では目立ちにくい。アリと植物の関係を調査していた中での発見であり、アリの目線で地面を見つめていたからこその発見である。
 発見したのは8月23日、場所は岡山理科大学自然植物園の中。学生さんの業績であるので、プレスに紹介してみる気になった。ここから結構大変である。まず飛んできたのは山陽新聞(9月5日掲載)、次が朝日新聞(9月13日掲載)、中国新聞(9月18日掲載)、9月7日にはオニビジョンの取材を受けたが、放送されたかどうかは知らない。これほどたくさんのメディアに取材されると、話す内容も同じではいけないし、提供する画像も違うものが望ましい・・・・結構大変である。
 岡山県においては、1999年に岡山市の半田山で生育が始めて確認され、2004年に高梁市で確認されていた。今回の確認で3例目ということになる。小さな、目立たない植物であるので発見しにくいからの貴重性かもしれないが、発見が比較的近年であることが気にかかる。おそらく自然の回復に伴って再生しつつあるのではないか、と考えているがどうであろうか。

 
07/08/20 お盆の脱出  カウンターは823,548

 昨年のスイスに続き、今年のお盆国外脱出先は、カナダにいたしました。早歩きで、将来の予察といったことになってしまいましたが、ナルホドナルホド。
 ロッキー到着の朝まで雪が降っていたということで、昨年に引き続き、雪の高山ということになってしまいました。結局、8月になると雪が降るのは当たり前ということなのでした。
 植生は、エンゲルマントウヒと思われ、樹齢は350年ほどとのこと。

(ジャスパー国立公園のアサバスカ氷河付近)
 昨年の画像が十分整理できないうちにまたたくさんの画像が貯まってしまいました。おいおい、整理してアップたいと思います。訪れた地域はほぼ北緯51度から52度の間。現地時間で、朝の5時ころから明るくなり始め、完全に暗くなるのは午後10時。サマータイムのおかげで、日の出の時間間隔は日本での生活と同じ。しかし夜がずいぶんと短い感じ。少なくとも8時では、夕方とは思えない。
 しかし、どこまで行っても堆積岩が広がる山並。石灰岩が広く分布し、随所に氷河がある。しかし、どの氷河でもごく最近縮小したことがモレーンの様子でよくわかる。地球温暖化を実感する旅でもあった。
 植生学会の申し込み締切日になっても申し込みが芳しくない。10日間ほど締め切りを延期することにした。ここ数年の2/3程度の講演数になるのかもしれない。講演申し込みの顔ぶれを見ると、常連さんの参加が少ないようである。なるほど、植生学会も世代交代の時期なのであろうか? この1週間でどの程度の新たな参加者があるか、期待半分です。


07/08/04 動物学科ができます!  カウンターは814,264

 この春、突然のご下命で「動物系の学科」を創ることになりました。結果的には『動物学科』というシンプルな名称で、基本的には野生動物をコンセプトとする学科です。検討開始から80日ほどで文科省への届け出という、超スピードでした。定員40名という少数精鋭の学科ですが、結構充実したスタッフとカリキュラムができたと思っています。20年4月からの開設です。野生動物の調査、飼育などに興味がある方は要検討です。理学部にできる学科ですが、生物地球システム学科からの出芽的分裂です。相互に科目を交換する形での兼担関係がありますので、分裂したとはいえ、今後とも協力し合って発展することを目指します。

 附属高校が甲子園出場を果たしました。久々の慶事であり、おめでたいことです。さて、どこまで勝ちあがれますか・・・がんばれよ!

 植生学会への参加申し込みが始まりました。現在は5名ほど。動物学科新設の作業が一段落付きましたので、これからは植生学会の準備です。

07/07/18 パソコンのダウン カウンターは80万

 10日ほど前、7月10日に突然パソコンが立ち上がらなくなってしまった。使い込んでいるパソコンがダウンしてしまうと、大量のデータが蒸発してしまい、大変なことになる。幸いにも200G以上にもなる画像データは無事であった。しかしながら、メールは再導入せざるを得ず、以前から残しておいたメールファイルはすべて蒸発してしまった。きれいさっぱりで、悩みもなくなってしまったわけであるが、アドレス帳も失われ、メールしようにもアドレスがわからない。よろしかったら、小生宛に空メールしてください。

 7月17日のお昼過ぎ、カウンターは80万になったはずである。計算してみると、ちょうど1000/日程度の伸び。なかなかの数字です。2007/07/18/13:20=800935

07/05/13 延岡 そして日向岬馬ヶ背へ


 グループ学園の会議で九州は宮崎県の延岡に行ってきた。岡山からは交通の便がよくない。新幹線と在来特急を2本乗り継いでのアプローチである。

 翌日(14日)はお隣の日向市、日向岬の馬ヶ背へと案内していただけるチャンスに恵まれた。雨天の予報であったが曇りのち晴れ。美しい景観と植物の観察ができました。

 景観の目玉はなんと言っても柱状節理。
 森林は十分に観察することができなかったが、どうやらマテバシイが有占種であるらしかった。林内は暗く、あまり林床植物が生育していない。

 一方、風衝草地や路傍には多様な植物が生育しており、風化すると粘土の多い土壌が形成されるようであった。

 マテバシイの優占と多様な草本の生育は、節理の発達した岩崖から受ける印象とは異なり、豊かな立地であることを示している。



07/05/10 アクセスカウンター:731281 カウンターは1000/以上の伸び 会議・・・・会議

 改訂作業はままなりませんが、アクセスカウンター伸びはすばらしく、1000件/日以上の数字となっている。毎年春には大学でゼミが始まり、雑学事典で勉強している学生さんが結構多いみたい。うれしいことです。

 長らく使っていたデジカメ(Sony DSC-F828)を太田君の管理に移すことにし、やはりSonyのDSC-H7とDSC-T100を持ち歩くことにした。F828はすばらしいデジカメであり、このカメラで最もたくさんの画像を撮影したはずである。光学7倍ズームで、8Mpixels適当な重量があり、手振れ防止が付いていなくてもとくに問題はない。F828の後継機が出たらすぐに購入するつもりであったが、発売されそうにないのであきらめることにした。この間、Nikonの一眼レフも購入したが、以前のレンズ群を活用できること以外、特にメリットはないように思えた。森林の写真を撮る場合にはなかなか上質な画像を得ることができるが、レンズが35mm当時のままでは、まことに使いにくい。単にフィルムカメラをデジタルにしたのでは限界があまりにも大きいと思う。とはいえ、通常の写真を撮るのであれば、なかなかのもの。しかし、植物写真を撮るつもりであるならば、やめた方がよかろう。
 先日(4/27)発売になったH7は9.1Mpixelsであり、解像度としては進化していない。しかし、光学15倍ズームは魅力である。軽量であるので、ブレが問題であり、手振れ防止が完備されているが、やはりパーフェクトであるわけはなく、しっかりと構えて心臓の鼓動を止めて撮影する心構えが必要である。手振れ防止の働きすぎか・・・?と思うこともあり、画像のシャープさはいまひとつ。しかし、繰り返しになるが15倍ズームの魅力は捨てがたい。ズーム比の大きなデジカメを持つと、また画像の傾向が変わってくる。
 もう1つのH100 コンパクトなデジカメはメモタイプで常時持ち歩いていたが、今回のH100はなかなか優れもの。近接がマクロとスーパーマクロの2段階となり、近接撮影がすばらしくなった。光学ズームも5倍。使えるデジカメである。おそらく、両者のプラットフォームは同じものであり、レンズ系のみの違いであると思われる。両者はZEISSのレンズを装着している。レンズの設計がフィルムカメラ時代とは基本的に違うようで、Nikonさんも早々にレンズ系を一新してほしいものである。
名機と呼びたいDSC-F828 Sony DSC-H7

07/04/10 アクセスカウンター:70万

 昨夜(4月9日)の11時前、アクセスカウンターが70万を突破した。切番をゲットしたのは、なんと05年度卒業生の谷君だとのこと。お祝い申し上げる次第です。最近のアクセス数は、560件/日と算定される。カウンター数としては、あまり伸びているようにはない。おそらく、日本の現状では、この程度なのではないかと思えます。

 さて、卒業式にサクラを! 生地研の皆さんの努力によって見事に3月20日の卒業式にサクラの花は満開になりました。しかしながら、残念なことに花芽の数が少なかったので、満開のイメージとは遠いものでした。温室を設置する際に、花芽か葉芽であるかが判定できなかったわけで、残念なことでした。さて、なぜ花芽が少なかったのか、これは解明する必要がある。ほとんど長枝が形成されていないので、肥料のやりすぎで花芽ができなかったわけではない。むしろ、十分な成長ができなかったために花芽が形成されなかったと解釈したい情況である。
 温室に囲い込んだ個体だけではなく、周辺にもまったくといってよいほど花芽をつけていない個体がある。このことから、温室による早期開花が影響しているのではなく、大学祭にサクラを! のビニール袋かけが、問題であることになる。1年半前の仕事が現在に影響しているわけである。毎年チャンと花をさかせることの難しさを感じる結果であった。

07/02/26 環境省 自然環境基礎調査植生部会 GIS検討部会。  アクセスカウント:677645



 東京への出張の際、富士山を眺めるのが1つの楽しみである。暖冬とはいえ、一応積雪のある富士山を眺めることができた。デッキに立ってデジカメのシャッターを押していると、妙なことに気づいた。上の画像はその典型な例なのであるが、新幹線の中から撮影しているので、こちらの列車も鉄橋上を走っている。したがって、カメラの直前を鉄橋のトラスがひっきりなしに横切っているのであるが、その鉄橋が写り込まない。どうやら手振れ防止機能により、カメラの直前を流れている鉄橋の柱が写りこまないらしい。様々な情況を試してみたが、画面を横に横切っている電線は除去されないが、縦に横切って高速で流れていく電線は見事に除去される。思わぬ機能であった。高度な手振れ防止機能のついたデジカメは高速移動での撮影にも適していたのであった。
 さて、GIS部会は植生図作成に関する小委員会で、現在は衛星画像を使って迅速に植生図を作成することができないか、検討している。毎回あまり進捗がないが、今回はようやく希望の持てる話を聞いた。陸域観測衛星ALOSのセンサーの1つに立体視機能があり、これを利用すると地面の高さを測量できる。パンクロマチックなので、白黒で立体視可能な画像を得るわけであるので、この場合の地面とは、葉が付いている場合には植物の上面を計測していることになる。このことから、樹高を計測することができそうなのである。樹高がわかると、生態学的な基礎解析はもとより、応用面に関しては果てしないともいえる貢献が可能であるように思う。温暖化と二酸化炭素の関係を考える場合には、バイオマスに関するデータが是非とも必要であり、樹高情報がほしいのである。樹高が衛星データからわかる可能性が出てきたことは、一点の希望が見えた思いであった。


07/02/04 エンドレス発表会 ご苦労様でした。

 恒例ですが、3日の11時15分から始まったエンドレス発表会は4日の01時40分頃に終了いたしました。14時間30分程度の長丁場でした。K君が大あくびしたためにアゴが外れてしまったトラブルが発生しましたが、救急病院から帰ったK君はけなげにも発表いたしました。アゴが外れた直後、K君は病院に向かってしまったので、アゴが外れた顔を見ることができなかったことは残念であった。連日の追い込みで、あまり寝ていなかったためなのでしょう。

 1時間/人程度のたっぷりした発表時間。豊富なデータで聴衆をうならせた人。データはイマイチながら、まとめの上手さで切り抜けた人・・・・様々でしたが、概して発表は上手になったように思います。特にパワーポイントの使い方は上手であり、次々と画面を切り替えつつ、ウイットのある画面構成はなかなかのものです(時として、そんなことに費やす時間があったら、実験しなさい!と言いたくなりますが)。

 たくさんのOB,OGの皆様また先生方が参加していただけました。学生さんたちへの(鋭い! & 暖かい)コメントは参考になったことと思います。感謝! 感謝!! です。

 実質的に本年度の卒論発表会は終了し、後は卒論提出に向かっての努力が重ねられることになります。いただいた数々のコメントを念頭に、卒論の完成まで頑張ってください。
 


07/01/31 暖冬ですね ・・・ アクセスカウンター数は現在 667117

 銚子で開催された学園の会議に出席しました。久々に飛行機を使ってみましたが、待ち時間が多く、結局は新幹線の方が速かったように思いました。復路は窓際の席を取ることができ、冬景色の富士山を上空から見たかったのですが、残念ながら飛んでみると席は反対側。しかし、アルプスの冬景色などを見ることができました。画像は南アルプスの赤石岳付近。上空からは雪が多いのか少ないのかは正確にはわからないが、3000mを超える山でありながら地肌が出ているところがあり、少なそう。

 理科大では、本年のウメの開花は1月17日であった。例年に比べ、一週間ほど早い。カンサイタンポポは元旦には咲いており、昨年から咲き続けていたのかもしれない。深夜に帰宅する際、フロントガラスが凍り付いていることは今年はまだない。楽ではあるが、これほど暖かいと予想できない問題が発生しそうな予感がする。

 学内に生育するニワトコの冬芽を撮影しに行ってみた。1月25日のことである。なんと、葉が落葉しておらず、枝先の葉は緑色のまま枯れ残っている。それだけではなく、新芽が動き始め、伸びているのである。落葉せずに新芽が出ている姿は、どのように考えたらよいのであろう。少なくともこの場所が零下にならなかったことは確かである。


07/01/04 新年おめでとうございます・・・ アクセスカウンター数は現在 656377


ゴルナーグラード 3,100mにて (-6℃でした)
 昨年は、フッとその気になって、お盆に夫婦でスイスに行ってきました。マッターホルンでは下界は雨、登山電車を降りると雪でした。山々は雲間の光に白く輝いていましたが植物は雪の下・・・しかし勉強になりました。

 昨年の秋から河原に生育するヤナギの根を掘っています。大きな木ですからなかなか大変です。6本の集団なのですが、結局全てつながっている可能性が高くなってきました。

 普段見えない土の中を調べるたびに思うのですが、根を理解しないと地上部の姿が理解できないことを痛感いたします。
 昨年から大学の運営にも係ることになり、以前にも増して会議が多くなってしまいました。大学の改革は、当然ですが簡単ではなく、隠れた根の部分への理解が必要なのであろうと思い至ります。

 本年もよろしくご指導のほどお願い申し上げます。

マッターホルン(4.478m)の真夏の冬景色

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