模擬環境アセスメント
 環境アセスメントは、大まかには「調査」→「評価」→「提言」の過程をたどる。これを本格的に実施することは大変であるが、興味あることをテーマに取り上げ、それについて調査し、評価してみることを模擬的に実施してみよう、というのがテーマである。

1.テーマ
 今回のような仮想アセスメントでは、取り上げるテーマは大切である。日ごろ注目している内容、不思議に思っている事柄、不満に思っている事柄などを取り上げるとデータ収集の方向性を絞ることができ、良い結果をもたらすように思う。今まで取り上げられたテーマの例を示しておこう。

  ○岡山理科大学をアセスする
     ・学内移動経路を調査し、新たな移動ルートの作成を提案する。
     ・食堂の利用状況を調査し、食堂のあり方に関し、提言をおこなう。
     ・自学自習空間の利用状況を調査し、今後のあり方について提言を行う。

  ○自分の住居周辺をアセスする
     ・現在の住居空間を調査し、良いところ、不便なことなどを抽出して評価し、提言する。
     ・対象を岡山市とすれば、比較的データを集めやすい。l
     ・ふるさとや出身地などを対象とすれば、改めてふるさとを見直すことができる。
     ・ふるさとの自然保護を調査した事例は結構多い。

  ○実際の環境アセスメントを対象とする
     ・例えば、沖縄の辺野古における基地移転の問題などをとりあげると現実味がある。

 これらの過程の中で、「調査」が難しい。ネット中の飼料を中心にすることになるが、学内環境などでは、実際に歩いてみるなどの調査や学生に対するアンケート調査等もありえよう。ただし、あくまで仮想アセスであるから、データそのものを捏造してもかまわない。

 発表は、プリントや口頭のみの発表もありえるが、従来パワーポイントを使用しての発表が普通。15分程度の発表の後に5分程度のディスカッションを行う。
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