ハッチョウトンボの大群生
 もともとハッチョウトンボは生息していたのであるが、現在の状況は群れ飛ぶ蚊のごとく、ハッチョウトンボが生息している。基盤がほぼ平坦な岩盤であり、地下浸透がないために、比較的少ない水量であっても地表に数センチの水位が保たれている地域が広く、植生もややまばらであることから、ハッチョウトンボの生息地として適している状態であるためと思われる。
 ハッチョウトンボの雄は見事な赤紅色であり、体長わずか2cmほどの小型のトンボである。雄は縄張りを作り、小さな開水面付近にとまってテリトリーを宣言しているが、これほどの過密状態ではテリトリーもあったものではなかろう。個体間距離は20cm程度しかないのではないかと思われた。下の画像では、20匹ほどのハッチョウトンボが写っている。
湿原上部のコイヌノハナヒゲなどの植生:画像中にハッチョウトンボが20匹程度写っている。
湿原下部の植生状況:スゲ類が優占:ここにもハッチョウトンボは多数

湿原目次にもどる / HPにもどる