完成時、湿原上部の様子
 この地域は傾斜が急峻な山岳地域であり、湿地が少ない。このために種の欠落が大きく、建設地に元々発達していた植生も、モウセンゴケ以外は典型的な湿原植生の構成種は存在していなかった。この点は大きな問題点である。黒木湿原の造成においては、岡山県自然保護センター由来の植生をわずかに持ち込んだ。現在生育しているコイヌノハナヒゲ、シカクイ、トキソウ、カモノハシなどはこれに由来するものと考えられる。
 流入水は下の画像右手の山から。電気伝導度30μS/cm前後。
わずかな植生を丁寧に植栽した平坦部
部分的に実施したウロコ状植栽点植えした地域:薄い泥の下は平坦な岩盤

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