コハウチワカエデ Acer sieboldianum (カエデ科 カエデ属)
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 コハウチワカエデは本州・四国・九州に分布する落葉小高木。暖温帯上部から冷温帯に広く分布する。尾根筋などの風の強い場所にも生育するが、スギ植林地などでも見られる。多様な場所に生育しており、攪乱地に生育する傾向が高いのではないかと思う。
 葉の形は整っており、やや堅い。葉身は長さ4〜7.5cm、幅5〜10cmで7〜11に中裂するが、9つに分かれているものが多い。葉柄は長さ3〜7cmで、葉身よりもやや短い。若葉では両面に毛が多いが、成葉では裏面にはわずかに毛が残り、葉柄には多少とも毛が残る。当年生の枝には必ず軟毛があり、前年枝にも毛が残るのが普通。この点は本種の特徴の1つであり、同定ポイントである。
コハウチワカエデコハウチワカエデの葉(裂片は7〜11)

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