ナガエツルノゲイトウ Altemanthera philoxeroides (ヒユ科 ツルノゲイトウ属) |
千葉県の印旛沼周辺の水系を歩いていると、水面に張り出して生育している植物が目についた。遠目ではミゾソバの可能性もあるかと思っていたが、どうやら様子が違う。釣り人の通路を利用して近寄ってみると白い花。見たことがないことと、旺盛に繁茂している状態から帰化植物に違いないと見当をつけた。種名を探す作業は、「印旛沼 水草」で一発ヒットであった。 長柄は花序の柄が長いという意味であろう。南アメリカ原産の多年草であり、世界中に外来種として定着しているとのこと。侵略的な帰化植物として、「外来生物法」により「特定外来生物」に指定されている。水の流れが緩やかで水位変動が少ない立地では水面上に張り出して生育しており、釣り人にも厄介がられているようだ。茎は中空だそうで、浮かんで群落を広げていく。葉は対生で、毛が散生している。放棄水田にも侵入しており、生育状態からは、分布の拡大は防げないかもしれないと弱気になってしまう。 このような旺盛な生育力を逆手にとって、バイオマスのガス化利用などができないか、検討する価値がありそうに思う。 |
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