ポーポー Asimina triloba (バンレイシ科 ポポー属
 時折散歩するルート、畑の奥に見慣れぬ落葉性の果樹らしいものが枝にツボミらしいものをたくさん付けていた。注意してこの道を通ることにした。花は赤紫褐色で、見たことがないタイプ。顎(外花被片?)が3枚なので、3が木本数で花弁は3+3の形になっているように見えた。花の中をのぞいてみると、めしべの柱頭がのぞいており、その周りがゴルフボールのようになっている。最初はクリーム色でやがて黒褐色になる。この部分はおしべの集団であるように見える。であれば、雌性先熟ということになる。 葉は大きく、20cmを超えるものがあって、柔らかいので垂れ下がる。葉を見ていると近所にポポーという果樹があって、うらやましかったことを思い出した。

 ポーポー pawpaw あるいはポポーは果実の形からアケビガキとも呼ばれる。果実の中にはオレンジ色のネットリとした果肉が入っており、なかなか美味しい。カスタードアップルとも呼ばれるそうだが、香りの良いカスタードクリームが入っている感じ。北米のカナダオンタリオからフロリダ、テキサスまでの分布。病虫害がなく、無農薬で栽培できるとのこと。昔、流行った事があるがその後見なくなった。自然栽培が見直されている現在、再びはやるかもしれない。
ポーポー Asimina trilobaポーポー Asimina triloba
ポーポー Asimina triloba葉の裏面拡大
ツボミをたくさんつけたポーポー花のつぼみ
ポーポーの花ポーポーの花
めしべと球状のおしべポーポーの果実
ポーポーの果実ポーポーの種子
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