アフリカホウセンカ(インパチェンス)の露
アフリカホウセンカを早朝に観察すると葉の周辺にたくさんの露を貯めていることがある。夜露と誤解されることが多いがこれは植物が根から吸収した余分な水を葉の周辺の水孔から排出したものであり、出水と呼ばれる現象である。夜間の気温が低下し、空中湿度が高い状況の中で、地温が高く根の活動が活発であると植物体内には多量な水分が供給される。このような水分が葉の周辺にある水孔から排出されるわけである。
このような現象は多くの植物で観察され、早朝の山歩きではズボンを濡らすことになってしまう。一見無駄な水のように思えるが、水とともに栄養塩類を吸収し、その残りの水分と余分な塩類を排出することに役立っているのではないかと思う。水を飲みすぎた植物のおしっこかもしれない。