シュウカイドウ Begonia evansiana (シュウカイドウ科 シュウカイドウ属)



 シュウカイドウは中国原産の多年草で漢名は秋海棠。強い日照は好まないようで、半日陰のやや湿り気のある場所で栽培される。地下に塊茎があり、毎年この塊茎から地上茎をだす。葉は左右で形が異なっており(ベゴニア属の特徴)、長さ15cmほど。秋にピンク色の可憐な花を咲かせる。雄花は茎の上部につき、顎は大きくて2枚、花弁は小さくて2枚。雌花は大きくて茎の下部に付き、子房に3枚の稜があって垂れ下がる。雌花は上手に栽培しないと咲きにくい。
シュウカイドウシュウカイドウの葉
シュウカイドウの雌花シュウカイドウの雄花
 シュウカイドウの名前は、秋に咲く花であり、海棠に似ているからであるという。カイドウはバラ科の木本であり、分類的には全く異なっている植物であるが、花の色や垂れ下がる点などは、なるほど共通点がある。中国人の海棠好きから産まれた名前であろう。

種名一覧にもどる / 科名一覧にもどる / 雑学目次にもどる / HPにもどる