トキワイカリソウ Epimedium sempervirens (メギ科 イカリソウ属) |
トキワイカリソウは本州の中部以西の温帯から暖帯にかけて生育する常緑の草本。主に日本海側の山地に生育し、北陸では白い花の個体が多い。葉は1本の柄が3本に分かれ、更にその先が3本にわかれ、小葉が付いている。したがって、1本の葉柄の先には9枚の小葉が付いていることになる(2回3出)。小葉はゆがんだ卵形から長楕円形で、基部は深い心形となっており、先端は尾状に伸びる。葉の周辺には棘毛がある。常緑であるので、葉はやや堅く、丈夫である。4月から5月に花茎を出して長い距のあるおもしろい花を咲かせる。花の形は確かに船の錨を連想させる。 |
画像は、鳥取県立博物館:清末幸久氏提供 |