フクロナデシコ Silene vulgaris (ナデシコ科 マンテマ属)
 フクロナデシコはヨーロッパの丘陵地から高山にかけて広く分布し、道端や草原・牧草地などに見られる。茎はよく分岐し、草丈は50cm前後になる。葉は対生し、比較的柔らか。花は6月から9月にかけて次々と咲き、特徴ある形である。同行の人たちに「この花の名前は?」と聞かれたが、Silene(=知ラネ〜)と学名で答えても伝わるわけはなし・・・とっさに思いついたのはフクロマンテマ。語呂もよいし、だれが考えてもそのような名前になるであろうと思っていた。調べてみると英語名は Bladder campion まさしく袋マンテマであった。ここでは、先行してフクロナデシコという名前を使われているので、それに従うことにする。袋状に膨らんでいるのは萼であり、その口から花弁がのぞいている。
Silene vulgarisSilene vulgaris の花
花の拡大花の断面:萼筒の内側に花弁が
対生の葉
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