スイセンノウ Lychnis coronariaナデシコ科 センノウ属
 5月から7月の中頃にかけ、派手な赤色のナデシコの仲間が花壇などで目立つ。栽培植物なので気にしていなかったのだが、注意して見ると荒地に勝手に生育しているものが結構ある。園芸植物の逸出である。スイセンノウは白い毛が全草に多いことからフランネルソウとも呼ばれる。フランネルは毛羽立った毛織物。スイセンノウは酔仙翁ということで、赤い花を酔っていることに例えている。
 スイセンノウはヨーロッパ南東部の原産で、二年草あるいは短命な多年草。さて、原産地はどんな場所なのであろうか? この毛は乾燥対策なのか、寒冷対策なのか知りたいところである。赤色の花を咲かせるアトロサングイネア、白色で中心部が赤いオクラダ、白花のアルバなどの品種がある。
スイセンノウ Lychnis coronaria スイセンノウ Lychnis coronaria ”アトロサングイネア”
スイセンノウ Lychnis coronaria ”オクラダ”スイセンノウ Lychnis coronaria ”アルバ”
スイセンノウの茎葉スイセンノウのロゼット
葉の表面葉の裏面
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