トクサバモクマオウ Casuarina equisetifolia (モクマオウ科 モクマオウ属) |
トクサバモクマオウは枝がまるでトクサのようだ、という種小名を受けての名前であろうが、まさしくスギナとかトクサの仲間のような姿である。東南アジアからオーストラリア北部にかけてが自生地らしい。英語名はAustralian pine tree、beach sheoak、horsetail tree、Australian beefwood 、mile tree 、South Sea ironwood 、common ironwood 、swamp oak、scaly bulk oak、whispering pine。名前としては、丈夫さに着目した鉄木(ironwood)、樫(oak)、姿や果実が裸子植物的であることに着目したpine、姿に着目したhorsetail、生育地に着目したbeach、swampなどで本種の一面をそれぞれ良くあらわしている。 針葉樹の様相であるが被子植物であり、ブナ科とかカバノキ科と比較的近縁である。トクサ状の枝の先端に雄花が付き、基部に雌花が付く。雄花が付いた枝は枯れるのではないかと思うが、定かではない。塩分に対して強い抵抗力を持っており、海岸の砂浜やラグーンなどでもよく生育する。原産地は南西太平洋諸島とのこと。
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