マサキ Euonymus japonicus Thunb. (ニシキギ科 ニシキギ属
 マサキは亜熱帯から暖帯にかけての沿岸部に生育する常緑低木。海岸の岩場や二次林中にも生育する。乾燥にも強く、刈り込みにも耐えるので生け垣としても利用されている。葉は対生し、茎は緑色。

マサキ Euonymus japonicusマサキ Euonymus japonicusの花
マサキ Euonymus japonicusの花マサキ Euonymus japonicusの花
マサキ Euonymus japonicusの花マサキの果実
マサキの果実マサキの果実
マサキの果実マサキの葉は対生
マサキの葉(表)マサキの葉(裏)
 海岸の岩場に生育するので、生育に強い日照を必要とするかと思えば、意外に耐陰性が高い。生け垣の中に鳥などにより運ばれた種子が自然に芽生え、かなりの暗い群落の中で成長する。葉は光沢があってしなやかであり、海岸に生育するものはやや葉が厚めの印象がある。花は7月に咲いて目立たないが、虫の来訪は多く、花弁は4枚、雄しべも4本の基本数は4である。果実は赤く熟し、4つに割れて仲から朱〜紅色の種子がのぞく。鳥へのアピールである。
 斑入りなど、いくつかの園芸品種がある。強くはないようであるが、有毒植物との記述がある。
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