テリハツルウメモドキ Celastrus panctatus Thunb. (ニシキギ科 ツルウメモドキ属
 テリハツルウメモドキは山口県・九州・琉球、暖帯から亜熱帯に広く分布する半常緑性のツル性木本。路傍や林縁に生育するとのことであるが、この画像は山口県角島の海を見下ろす丘であった。海岸に生育する植物は潮風から葉を守るためにクチクラが発達し、光沢があるものが多い。テリハツルウメモドキもツルウメモドキによく似ているが、葉に光沢があるという意味。半常緑ということは、場所によっては落葉になったり、暖かいところでは常緑になるという意味ではないかと思うが、角島では前年の葉が残っており、常緑であろう。葉は長楕円形から卵形で長さ2.5〜8cm。表面は光沢があり、両面無毛。花は4月に咲き、雌雄異株。果実は秋に熟し、緑色の果皮が割れて反転し、中から赤い仮種皮に包まれた種子がのぞく。 
テリハツルウメモドキ:当年枝は緑色テリハツルウメモドキ
中から赤い種子が中から赤い種子が
テリハツルウメモドキの葉(表面)テリハツルウメモドキの葉(裏面)


種名一覧にもどる / 科名一覧にもどる / 雑学目次にもどる / HPにもどる