ホウレンソウ Spinacia oleracea (アカザ科 ホウレンソウ属) |
ホウレンソウは、本来は寒い季節に旬を迎える野菜で、秋に種まきし、春に収穫できるように生長する。このようなライフサイクルを持つ植物は、地中海沿岸などの冬に降水量が多い地域を起源とするであることが多い。原産地に関しては、いくつかの説があるようだが、カスピ海沿岸のトルコ、アフガニスタンなどの中央アジアとのこと。 野菜としては、アカザ科の植物は珍しい。アルカリ性の土壌を好み、強い酸性土壌では芽生えるものの、生長出来ないという話を聞いたことがある。これも乾燥地帯の性質であろう。栄養分豊かなホウレンソウであるが、シュウ酸や硝酸を含むので、生食には適せず、サラダで大量に食べるのは体に良くない。葉質が軟弱なので遠距離輸送は困難で、地産・地消がベストであろう。春に花が咲き、雌雄異株。 |
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