オカヒジキ Salsola komarovii (アカザ科 オカヒジキ属) |
オカヒジキは日本全国の海岸に生育し、アジア北東部に広く分布する。海岸の砂浜に生育するが、小石の混ざる、やや安定した場所に生育することが多い。茎は高さ20〜30cmであることが多く、地表面を這って枝分かれし、半球形の群落を作ることが多いが、風の弱い場所では立ち上がって直立することもある。葉は円柱形の多肉質で、光沢があり、先端は尖って棘になる。花は7月から10月にかけて咲き、非常に小さくて目立たない。葉腋に付き、2つの小苞の間に咲く。花弁はないようで、微小な雄しべがわずかに出ている。花の後、顎片は内側に曲がり、乳白色となって果実を包むとのこと。葉の腋に乳白色の塊が見えるのがそれらしい。 オカヒジキとは、若い時にはゆでるとヒジキのように食べられるとのこと。塩性植物なので、植物体内には多量の塩分を含んでいる。醤油をかけなくてもしょっぱいに違いない。 |
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