コルヌス・サングイネラ Cornus sanguinera (ミズキ科 サンシュユ属
 一見してミズキの仲間であることはわかる。葉は対生であり、枝と芽の形はクマノミズキそっくり。しかし、稔っている果実の付き方はクマノミズキがばらばらであるのに比べ、散形であり、少しイメージが異なっていた。スイスの高速道路パーキング脇の法面(海抜約500m)に生育していたミズキは、Common dogwood(普通のハナミズキ)であった。この木のどの部分が犬に関連しているのかわからないが・・・・・・
 Common dogwoodは、よく枝分かれする樹高3〜4mの低木。葉は広倒卵形から楕円形で裏面には荒い毛がある。秋には赤く紅葉するとの事。花は5月から6月に咲き、白色で密な散房花序を形成して秋には黒紫色の果実を稔らせる。海抜1550mまでの山地に生育し、アルカリ性土壌の道のそばの低木林などに生育するとのこと。撮影場所は、確かに石灰岩地域であった。
Comon dogwood
若い果実(8月)芽と枝の様子はまるでクマノミズキ
葉は楕円形裏面には荒い毛が散生
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