コバンモチ Elaeocarpus japonicus Sieb. et Zucc. (ホルトノキ科 ホルトノキ属)
 コバンモチは紀伊半島以西の太平洋沿岸地域に生育する常緑広葉樹。樹皮は灰褐色で平滑。葉は互生するが、短枝状の枝先では葉が集まって輪生状となる。若枝は緑色で次年の枝では葉痕が目立つ。葉柄は長く、2〜5cm。葉は楕円形で先端はやや尾状にのび、長さ5〜10cm。縁は鈍い鋸歯があり、鋸歯の先端は刺状の突端に終わる。裏面は灰白緑色であり、黒点が散在する。葉脈の基部には水かき状の膜ができる。古い葉は紅葉して落葉するとの事であるが、気づかなかった。これら葉の性質は、ホルトノキとの共通性が高い。
コバンモチの枝先コバンモチの葉
葉裏面の拡大樹皮と若枝
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