オトメフウロ Geranium dissectum (フウロソウ科 フウロソウ属) |
岡山理科大学の構内の北向き斜面の下部で湿った場所にこのフウロが生育している。毎年、同じ場所に生育するが、年々生育面積が広がっていく。群落は密生し、ほぼ純群落を作るので、アレロパシーなどの戦略を持っているのかもしれない。 2月頃には芽生えているのが確認でき、3月には根生葉が広がる。最初はアメリカフウロであると思っていたのだが、生長していくにつれて4月にはほぼ直立し、アメリカフウロのイメージとは次第に異なってくる。アメリカフウロも立ち上がるのだが、これほどキッチリと直立することはない。4月の中旬には花が咲き始め、花は小さいものの美しく、花が咲くとアメリカフウロとは違うことがわかってくる。5月の後半には種子が稔って散布され始める。 オトメフウロはヨーロッパに広く分布する帰化植物であり、高さは30cmほどになる。茎は直立し上部は枝分かれする。白い毛が顕著。岡山では多くないと思う。 |
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