オオフサモ Myriophyllum aquaticum (アリノトウグサ科 フサモ属
 水田脇の水路に大きな水草が水の上に浮いていた。しばらく歩くと、用水路いっぱいに広がった大きな群落に出会った。オオフサモの群落であった。
 オオフサモは南アメリカ原産の帰化植物。観賞用に持ち込まれた水草が野生化したもの。現在では、在来の生物に悪影響を与える可能性が高いとして、『特定外来生物』に指定されている。やや太くて赤みを帯びた茎を水中に発達させ、上部は立ち上がって水の上に抽出する。気中葉は長さ数cmで、細かく分かれている。雌雄異株であり、日本には雌株しか帰化していないとのこと。温暖な地域ではどうにか植物体が越冬し、繁殖するらしい。この見慣れぬ水草の繁茂も地球温暖化がバックグランドになっている。
オオフサモ Myriophyllum aquaticum の群落水田脇の水路に生育するオオフサモ
オオフサモ Myriophyllum aquaticumオオフサモ Myriophyllum aquaticum
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