リュウキュウハナイカダ Helwingia japonica subsp liukiuensis (ハナイカダ科 ハナイカダ属) |
沖縄の名護岳の登り口、名前がわかりそうに無い低木が生育していた。周りを見ていると葉の上に果実が付いている。ハナイカダであることがわかり、ホッとした。北海道から九州に分布するハナイカダは、谷などの水分条件の良い場所に生育し、岡山のように乾燥する場所では、ブナ林へとつながる深山に生育する印象があり、海が見える山に生育しているのは意外であった。
リュウキュウハナイカダの葉は長さ7〜18cm。ハナイカダとの区別点の1つは葉が細長い事。小さな葉はそのようではないが、大き目の葉は長くなる傾向が強い。沖縄の植物を見ていると、全体的に葉が細長く、特に先端が尾状に伸びる傾向があるように思う。河川の植物が葉が細長くなるのと同様に、台風などの強風への対応のように思えるのだがどうだろうか。 |