セイヨウトチノキ(マロニエ) Aesculus hippocastanum L. (トチノキ科 トチノキ属)
 セイヨウトチノキは、マロニエの名前のほうが通りがよいかもしれない。セイヨウトチノキはヨーロッパ南東部のバルカン半島が原産地とのことで、ヨーロッパから北米に広く植栽されており、パリのマロニエの街路樹は映画で有名。振り返ってみると、街路樹として植栽されているものはたくさん見たが、果実をつけているのを見た記憶がない。剪定されたためであろうか? 公園で大きなトチノキが果実をつけているのが遠望できたので近寄ってみた。果実に棘がある。そのような認識がなかったので、ちょっとビックリ。英名はCommon horse-chestnut(馬栗)、北米ではbuckeye(雄じかの目)。図鑑には、やや毒性があり、ブナ科のドングリのように食べないでくださいと記載されていた。日本のトチノキと同じである。ヨーロッパでは、木彫やロクロの材料に使われるとのこと。
果実をつけたセイヨウトチノキ(トロント)果実をつけたセイヨウトチノキ
セイヨウトチノキの葉セイヨウトチノキの果実
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