ハマエンドウ Lathyrus japonicus (マメ科 レンリソウ属



 ハマエンドウは日本全国の海浜に生育する多年生の草本。砂質の浜に多いが、砂礫質の海岸にも生育する。春に濃紫色の花を咲かせ、美しいので栽培されることもあるという。ハマエンドウなどの海岸の植物は護岸の整備、埋め立て、海砂の採取などによって次第に少なくなってきた。現在では元々ポピュラーであった植物も少なくなり、本土側では見つけにくくなっている。これに加え、地球温暖化によって海面が上昇すると、さらに少なくなることが予想される。海岸の保全が必要である。
ハマエンドウハマエンドウ
(香川県土庄町豊島 2001/04/21)

暑い日のハマエンドウ暑い日のハマエンドウ(果実)
(下段の画像:清末幸久氏撮影 鳥取県岩見町 2002/06/03)

 初夏の晴天時、ハマエンドウが葉を閉じている画像を送っていただいた。海岸砂丘は水が不足し、乾燥しやすい立地でもある。晴天時には葉を上に上げて折りたたみ、白い葉の裏を日にかざして強い日照を反射させている。クズと同じような戦略をとっていておもしろい。

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