ケヤブハギ Desmodium podocarpus subsp. fallax (マメ科 ヌスビトハギ属
 ケヤブハギは本州から九州、朝鮮・中国に分布する多年草。明るい樹林中や林縁などに生育する。茎は立ち上がり、下部に葉が集まって付く。葉は3小葉からなり、頂小葉は中心より下側でもっとも幅が広く、先端はやや尾状に伸びる。両面ともに伏した毛が多く、特に葉の縁と脈上に多い。7月から9月にかけ、長い花茎を出し、淡紅紫色の花を咲かせる。果実の形は面白く、サングラスを連想させる。表面には曲がった毛があり、衣服などに引っ付いて散布される。
 岡山県では、ヌスビトハギ・ヤブハギ・マルバヌスビトハギが生育する。マルバヌスビトハギは頂小葉のもっとも幅広い部分が先端よりである点で区別され、ヌスビトハギは葉が茎の下部に集中しない点、ヤブハギの葉はほとんど無毛である点などで区別できる。
ケヤブハギの若い果実(節果)茎の下部に集まって付く葉
ケヤブハギの若い果実(節果)ケヤブハギの葉:両面有毛


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