シロバナシナガワハギ Melilotus alba (マメ科 シナガワハギ属
 シロバナシナガワハギは中央アジア原産の二年草。和名は白花品川萩であり、物流の中心地の1つである東京品川の地名に由来している。全国に帰化しているというが、岡山ではあまり見かけない。高さ1.5mほどになり、直立するが寄りかかって生育することも多く、半ツル性である。葉は3小葉からなる。花は白色で長さは4〜5mm。長い尾状の花序を形成する。道端や空き地などの荒地に生育する。おそらく、日本では北になるほど生育しやすくなるのではないかと思う。
 画像はスイスの海抜1000m弱の場所、駐車場そばの法面にマメ科の植物が倒れるように生育していた。調べてみると、シロバナシナガワハギであった。ヨーロッパの図鑑には、特に帰化植物とは記載されていなかった。中央アジアとは陸続きであり、古くから交易もあったわけでそのような区分が簡単ではないのであろう。英名は White Sweetclover または White Melilot。ヨーロッパでは、海抜1850mまで生育するとの記述アリ。
シロバナシナガワハギの花シロバナシナガワハギの若い果実
シロバナシナガワハギの茎葉裏面駐車場そばの法面に生育するシロバナシナガワハギ(スイス)
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