フヨウ Hibiscus mutabilis (アオイ科 フヨウ属
 フヨウは四国、九州、沖縄の暖地に生育し、中国・台湾にも分布する落葉の低木。8月頃から10月まで直径10〜14cmの花を咲かせ、見事である。花は早朝に開き、夕方にはしぼんでしまう、1日花である。寒さによって、地上部は枯れてしまうことが多い。
 Hibiscus属の植物は、日本ではフヨウの他、ハマボウ(本州神奈川県以西)、テリハハマボウ(小笠原諸島) などの自生種がある。これらの種は海岸生の種であり、黒潮に運ばれて各地にたどり着き、分化していったものと考えられている。岡山県でもハマボウの分布が確認されていたが、すでに道路工事によって生育地が失われ、野生種は絶滅したと考えられている。
フヨウ Hibiscus mutabilis
フヨウの花序フヨウ Hibiscus mutabilis
フヨウの雌しべと雄しべ
吸蜜するイチモンジセセリ柱頭
顎しぼんだ昨日の花
ツボミフヨウの葉
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