カラハナソウ Humulus lupulus var. cordifolius (クワ科 カラハナソウ属) |
カラハナソウは、北海道・中部以北、中国北部に分布するツル性の多年草。葉は3裂したものから楕円形のものがあるが、花の咲く茎では楕円形の葉になる。長さは5〜12cmで、先端は尖り、縁には尖った鋸歯がある。8月から9月にかけ、葉腋から柄のある花序を出す。雌雄異株であり、雌花序は花柄の先端に1〜数個ができる。雄花序はまばらな総状。 画像のものは、釧路湿原の周辺で撮影したものである。当初、セイヨウカラハナソウとしてアップしたものであるが、どうやら違ったらしい。なじみのない北日本の植物の扱いには、注意が必要であることを改めて思い知らされた。カラハナソウは、ビールの苦みの元であるホップと変種 var. lupulus の関係になる。ネットで調べると、北海道にカラハナソウが生育しているのをみて、これならビールの醸造ができる! と考えて発祥したのが北海道のビールとのこと。しかしながら、本物のホップほどは苦みがなく、本格的な生産はホップが導入されてからのことだそうである。 |
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