オオバイヌビワ Ficus septica (クワ科 イチジク属) |
オオバイヌビワは奄美大島以南の琉球列島に生育する常緑高木。台湾、フィリピン、マレーシア、インド、オーストラリアなどに分布する。大きな葉のイチジクであり、インドゴムノキのイメージがある。葉の長さは10〜25cmでこの中間としては大きく、インドゴムノキを一回り小さくしたサイズ。このような大きな葉を見ると、台風のときはどうやってやり過ごしてるの? と疑問に思う。しかしながら台風の時に山を歩く気持ちにはなれないが・・・・。
サイトによっては、低木と記しているものもある。沖縄でも風当たりの弱い谷筋などに多く、場合によってはかなりの樹高になるけれど、多くは林縁などで低木状で生育するのを見ることが多い。 次の2枚の画像は左側が尾根に生育するオオバイヌビワ、右側が林縁に生育するオオバイヌビワ。葉の量が違っている。撮影は両方とも10月23日で、日光を十分受けている葉は寿命が短いので葉量が少なく、日陰では葉の寿命が長く、びっしりと葉が付いている、と解釈できる。尾根などでは葉量を少なくして台風をやり過ごしているという考えはどうであろうか。 果実(花嚢)は結構大きく、直径2cmほどになる。たくさん稔らせているものが多いので、繁殖に資源を投入する割合が高いのであろう。手が届かない高い位置に付くことが多いこともあって、味見ができていない。どの季節でも青い果実が付いているようであり、小さいものから大きいものまである。熟すと裂開するらしいが、そのような今日強のものには出会えていない。おそらくオオコウモリをはじめとする動物たちに狙われるのであろう。
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