ネムロコウホネ Nuphar pumilum (スイレン科 コウホネ属) |
ネムロコウホネはエゾコウホネとも呼ばれ、本州の高山から北海道に分布する。コウホネは葉が水面から立ち上がるがネムロコウホネは水面に浮かぶことが大きな相違点。水中葉、浮葉、抽出葉の使い分けは、単なる光獲得の利得だけではなく、光合成に必要な二酸化炭素の獲得と廃棄物である酸素の放出効率などにも関係があるようだ。ネムロコウホネは泥炭地の池が故郷のようで、抽出葉を持たないことは、水面を覆っていたほうが、二酸化炭素を獲得するには有利であるとのことなのだろう。 上の画像は北海道亀田郡七飯町の大沼公園。ネムロコウホネとスイレンが群生して水面を覆っていた。水質はどうなんだろう?一部にアオコが吹き寄せられていたので、貧栄養ではないのであろう。下の2枚はニセコの神仙沼湿原のネムロコウホネ。葉は小さく、形も少し違うみたい。栄養分の差なのか、変異の幅なのかはわからない。 |
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