ヒルザキツキミソウ Oenothera speciosa Nutt. (アカバナ科 マツヨイグサ属
 ヒルザキツキミソウは北米南部原産の多年草。観賞用として栽培されているが、近年法面の緑化においてワイルドフラワーとしても使われている。花色は白から薄いピンク色。マツヨイグサの仲間は夕方から花開き、夜間に蛾などによって花粉を媒介しているが、ヒルザキツキミソウは名前のごとく、昼間にも開花している。
 文章の誤りをご指摘いただき、ついでなら少し改訂してみようと画像資料を眺めていたら、遅まきながら、花の中心部がやけに目立つのに気づいた。花弁の基部が筒状になっており、その中から雌しべの柱頭がでているのである。となれば、蜜はその奥にあることになる。長い吻を持っているチョウの仲間か、極小さな昆虫しか蜜にありつけないことになる。このような構造と柱頭が4つに分かれるのは、マツヨイグサ属の特徴である。
ヒルザキツキミソウの花ヒルザキツキミソウの花
柱頭の先端は4つに分かれている中心部は筒になっており、その中から柱頭がでている

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