マツヨイグサ Oenothera stricta Ledeb. ex Link (アカバナ科 マツヨイグサ属
 マツヨイグサは南米原産の帰化植物。1851年に栽培植物として渡来したが、後に野化して本州以南の各地に広がった。昭和の中期頃までは荒地や河原などで広く見られたが、以後オオマツヨイグサやメマツヨイグサなどが広がるにつれ、急速に少なくなった。和名は「待宵草」であろうが、「宵待草」のほうが、有名になっている。
 秋に芽生え、ロゼットで冬越しをし、初夏から秋にかけて花を咲かせる2年生草本である。ある程度成長しても下葉が枯れあがらず、競合草本の少ない荒地に生育する植物のように思う。
 この写真は通勤途中の未舗装歩道に生育しているもので、画像記録を見ると4月の終わり頃から咲き始め、霜が降るまで咲きつづけている。この間2回ほど刈り取られるが、しぶとく再生してくる。秋には遅くまで花が開いており、午前中は楽しませてくれている。
 花弁はハート型のものが4枚、雌しべの先端も4つに分かれる。花はしぼむと黄赤色になる。
マツヨイグサマツヨイグサ Oenothera stricta
花の中心部花が終わると赤くなる
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