ムラサキケマン
Corydalis incisa
(
ケシ科
キケマン属
)
ムラサキケマンは日本各地に生育する一年生草本。秋に芽生え、春に紫色の花を咲かせる。柔らかい草で、標本にするとぺったんこに潰れてしまい、やりにくい植物である。山裾や竹林の中などの、直射日光がやや制限されているような場所に生育する。
ケマンは仏具の一種であり、男女の体を生花などで飾っていたものが、やがて花鳥などを透かし彫りにした仏具へとかわっていった物だそうである。そのような仏具に良く描かれていたのか、またよく似たイメージがあるのかはわからないが、とにかく、和名は紫色のケマンである。