キバナツルネラ Turnera ulmifolia (トケイソウ科 トゥルネラ属) |
台風の襲来直前、条件付のフライトで降り立った那覇、町を歩いているとガレージと歩道の隙間に明るい花を咲かせている植物が目に入った。草のサイズだが、低木の匂いがする。しかし、茎の頂端に花を咲かせる性質は、高くなりにくいであろう。その後、街を歩いていると1.5mほどに生長したものも、ブロック塀に寄り添った状態で生育しており、私には初見参の「隙間植物」であった。 発売されたばかりの「琉球の樹木」(大川・林、2016)を眺めていると、コレコレ!という画像が眼に飛び込んでくる。夕方には花が終わっていたので、1日花らしい。まるでフヨウみたい・・・と思っていたら、なんとトケイソウ科だとのこと。花の直径は5cmほどで群れ咲かないので緑の中でよく目立つ。葉の基部によく目立つ花外蜜腺があり、花にもアリがやってきていた。ネットの中の画像にもアリが来訪している花があり、アリがパトロールする植物であろうし、隙間植物のようなので、アリ散布なのであろう。 熱帯アメリカ原産で、常緑の亜低木。英語名はYellow Alder, Yellow Buttercups, Sage Rose, Cinnamon Buttercup:Alderはハンノキの仲間なので花はまったく異なるが、葉が似ているといえば似ているかもしれない。Buttercupはキンポウゲの仲間の光沢のある黄色い花のイメージ。Sageはセージ、シソ科をさしていると思われるが、葉が良い香りがするのであろう。 |