ミチヤナギ Polygonum aviculare (タデ科 ミチヤナギ属
 ミチヤナギは北海道から琉球に分布し、北半球の温帯から亜熱帯に広く分布する1年草。道ばたや空き地・荒地に生育する。茎ははじめ地面を這うがやがて茎の先端は斜上し、他の草が生育しているような場所では立ち上がって高さ30cmほどになる。葉は柔らかく、長楕円形で先端は円頭かわずかに尖る。基部は楔形で、ほとんど葉柄はないか、短い葉柄がある。長さは1.5〜3cmで両面無毛。托葉鞘は膜質で上部のものは半透明。花は5月から10月にかけ、葉腋に数個付く。5弁の花びらのように見えるものは顎であり、花弁はない。花弁状の顎は中心部が緑色で周辺は白色だが、薄く紅色を帯びることもある。
 ミチヤナギは名前のとおり、路傍雑草として結構普通であるとの認識があるのだが、岡山の沿岸部では出会うことが少ない。葉の質は柔らかく、乾燥に強いとは思えない。適度に水分を含んだような路傍や荒地が岡山の沿岸部では少ないためであろう。
路傍に生育するミチヤナギミチヤナギ
ミチヤナギの花ミチヤナギの葉:長さ1.5〜3cmで両面無毛


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