ナガバノウナギツカミ Persicaria hastato-sagittata (タデ科 イヌタデ属) |
ナガバノウナギツカミは、茎の高さ1m程度になる1年草。放棄水田や小川の水際などの湿地に生える。茎には下向きの刺毛があるが、軟らかなもので、同属のアキノウナギツカミほどの引っ掛かりはない。葉は披針形で基部はほこ形、両面無毛で表面にはやや艶がある。托葉鞘は筒形で膜質、先にはやや短い縁毛がある。花期は9月下旬から秋の終わり頃までで、ピンク色の可愛らしい小花を多数総状に咲かせる。花柄には腺毛があり、目立つ。1年草であり、放棄直後の水田などで見かけることがあるが、アキノウナギツカミに比べると生育数は少ないように思う。 |
画像・文章:森定 伸 |