オオケタデ Persicaria orientalis (タデ科 イヌタデ属)
オオケタデは大型の1年草であり、高さ2m近くになる。アジア原産の帰化植物であり、元々は薬草として導入されたものが河原などに野化している。よく見られるのは農家の庭先や畑の一隅などであり、花が美しいので栽培されている。薬草としてはポルトガルから入ったとのことで、マムシの毒消しになるのでハデコブラと呼ばれ、オオケタデの別名となっている。マムシの毒を解毒できるかどうかは定かでないが、化膿性の腫れ物や毒虫に刺されたときの民間薬として利用されており、畑の一隅に栽培されていることが多いのも、このためもあるかと思う。別名としては、ハデコブラの他、オオベニタデの呼び名もある。オオケタデは大きくて毛が多いことによる。