ザクロ Punica granatum (ザクロ科 ザクロ属)



 ザクロは西アジア原産の落葉小高木。比較的幹や枝が細いので、枝は次第に垂れ下がり、高さは5m程であまり高くならない。葉は2〜5cmほどで鋸歯はない。若い枝には稜があり、短枝が形成され、先端は棘となる。6月に赤色の花を咲かせる。花弁は6枚。花弁が散ると星形に配列された顎が表に出てきて、これも幾何学的で美しい。初夏に花を咲かせる樹木は少なく、緑の中に紅色の花が咲くことで、紅一点の諺となった。ザクロの名前は漢名の石榴に由来する。
ザクロの花花びらが散ったザクロ(顎が6枚)
ザクロの果実ザクロの果実
 果実は割れて中から種子を包む果肉がみえ、美しい。食べてみると種子が大きいので、見たほどの食べしろはない。やや酸っぱく、取り立てて食べたいほどの甘さではないが、近年この果実に女性ホルモンと同様な働きを持つ物質が含まれていることが話題となり、一躍脚光を浴びている。

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