ハクサントリカブト Aconitum hakusanense (キンポウゲ科 トリカブト属
 ハクサントリカブトは、本州中部から東北地方南部に分布する多年草。いつもながら、トリカブトの仲間はよく似ていて区別しにくく、撮影してきた画像で種の同定まで行うことができる自信はまるでない。白山で撮影したのでハクサントリカブトであろうし、葉の形には大きな矛盾はない、といった程度(白山にはミヤマトリカブト、リョウハクトリカブトがあり、ハクサントリカブトはその雑種とのこと)。同定には葉の形や鋸歯の形が重要らしいが、下のほうと上に付く葉の形は結構異なっており、撮影にもかなりの注意が必要な様である。
 ハクサントリカブトもやや谷筋、水分条件がよさそうな場所に生育していた。当然、他の植物との競合になるが、大型草食獣が他の植物を食べてくれる場合には、その有毒さが大変有利になる。しかし、白山ではそれほど多くのニホンジカやカモシカなどが居るとは思えず、トリカブトの生育は大変そうであった。
ハクサントリカブト Aconitum hakusanenseハクサントリカブトの花
茎中部の葉下部の葉
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