クロタネソウ Nigella damascena (キンポウゲ科 クロタネソウ属) |
奇妙な花を咲かせる植物なので興味はあったのだが、園芸植物であることもあって種名を調べていなかった。しかしながら、道端のコンクリートの隙間に立派に生えているのを見ると、園芸植物ではなくて帰化植物として扱わなくてはいけない状況であり、調べてみることにした。 なんと、キンポウゲ科なのであった。ニゲラと学名の属名で呼ばれることも多いとのこと。クロタネソウという名前は、属名の黒いという意味からの連想なのでしょう。なぜなら、黒い種の植物は非常にたくさんあるからです。ふるさとは南ヨーロッパとのこと。地中海気候に生育するわけで、秋に発芽し、春に開花して初夏に種子散布を行う一年草ということになる。 ネットでは花弁状のものが5枚のものも掲載されているが、ここに野化していたものは八重咲のものであった。花を裏から見ると顎らしいものは見当たらない。キンポウゲ科でよくある、顎が花弁状になっている事例である。花弁状の下部にあるレース状に細く分かれたものは、葉ではなく総苞片なのだそうだ(難しい・・・・)。 |
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