リシリブシ Aconitum sachalinense Fr. Schm. var. compactum Miyabe et Tatew. |
リシリブシは原野に生える多年草。トリカブトの一種であり、北海道の利尻島の山中や、礼文島の草原に生える。基本種はカラフトブシであり、道内や樺太に分布するとされる。 茎が分枝せずに直立して高さ40から70cmくらいになり、密集した花序をつけるのが特徴である。葉はやや細かく裂けて、荒く鋸歯がある。植物体はやや頭でっかちになりがちで、風の強い海岸に生えているのに大丈夫なのかと心配してしまう。草原の中でもやや草丈の高い場所に生えることが多いので、他の植物との高さ競争に強いのかもしれない。 名前は利尻附子であり、利尻島で見つかった附子(ぶし:トリカブトこと)であることによる。 |
文章・画像:太田 謙 |