ケケンポナシ Hovenia tomentella (クロウメモドキ科 ケンポナシ属) |
昔、学生時代にケンポナシの果実を教えてもらったとき、なんという果実なのか!と驚いたとともに、結構おいしかった味が脳裏に残っている。岡山に来てからは、ケンポナシの果実に出会った記憶がない。今回、広島県の帝釈峡でケケンポナシに出会った。いつもの場所であり、画像を見て見ると、いつもの2個体であった。ケンポナシも西日本に分布するはずであるが、見たことがないと同行した皆が口をそろえる。全員が百戦錬磨のフィールドワーカーであり、そうなのであろう。北隆館の図鑑には、ケケンポナシは「本州(西部に多い)・四国に産する」と記載されており、やはりケケンポナシががんばっている分、ケンポナシが少ないのであろう。 葉の大きさには幅があり、小さいものは10cm程度で細長く、15cmを超えると鋸歯のないクワの葉のようなイメージになる。葉柄の最上部には花外蜜腺がある。葉の裏面には褐色の毛が多い。新芽や若枝にも毛がある。 |
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