タイシャククロウメモドキ Rhamnus chugokuensis (クロウメモドキ科 クロウメモドキ属
 広島県の石灰岩地、帝釈峡でクロウメモドキの仲間を見つけた。クロウメモドキ? キビノクロウメモドキ? と思いつつ少し丁寧に撮影した。いざ、アップの段階で記載を読むとキビノクロウメモドキではないらしいとわかった。平凡社の図鑑にはタイシャククロウメモドキの比較的丁寧な記載があるが、残念ながら画像がない。しかし、タイシャククロウメモドキで間違いないようである(帝釈峡で撮影したのだから・・?)。
 タイシャククロウメモドキは広島県東部から岡山県西部にかけての石灰岩地に稀産する。キビノクロウメモドキとの区別点は、キビノクロウメモドキが葉の最も幅が広い部分が先端側に寄っており、側脈は4〜5対であるが、タイシャククロウメモドキは葉の中央部が最も幅が広く、側脈は3〜4対、葉の表面には短毛が多いなどの特徴がある。
タイシャククロウメモドキ Rhamnus chugokuensisタイシャククロウメモドキの樹皮はサクラに似て光沢がある。
棘短枝から出ている葉
長枝から出ている葉はやや対生裏面の拡大:脈上に毛が多い
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