アルケミラ・アルピナ Alchemilla alpina (バラ科 ハゴロモグサ属) |
葉は5〜7に深裂する掌状葉。裂片の先端部は鋸歯状に分かれており、縁は肥厚している。一目見たときにはオヘビイチゴの仲間と思えた。花を咲かせているものがあり、ジックリ見ると花弁らしきものが4枚。5枚の花弁を基本とするバラ科の特徴からは逸脱してしまう。日本に生育する類似の種としては、日本アルプスと北海道の夕張岳にハゴロモグサが稀に生育しているとの事。 本種の花期は6月から8月。花の色が淡緑色であるのは花弁を持たないためで、花弁に見えるものは萼。分布は広いようで、スイスの高山草原で撮影した多くの画像の中に葉が写りこんでいた。海抜2600mまでの礫の多い酸性土壌、礫の多い草原に生育する。英名は Alpine lady's mantle アルプス婦人のマント という訳になろうか。葉の裏面には白毛が密生していることからの連想であろう。 |
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