ホザキシモツケ Spiraea salicifolia (バラ科 シモツケ属) |
ホザキシモツケは東日本の湿原の周辺に生育する落葉低木で樹高は2m未満。北海道の低地の湿原や本州の戦場ヶ原湿原や霧が峰湿原などで広い群落が見られる。湿原周辺を流れる小川などの影響を受ける地域に生育することが多く、典型的なミズゴケ湿原には見られない。花期は7月から8月の前半で、日光戦場ヶ原の湯川沿いには広い群落があって美しい。 北部ヨーロッパからアジアに分布し、英語名は willowleaf meadowsweet。ヤナギ葉の草原の愛らしい花というニュアンスであろうか。ホザキシモツケの画像はたくさんあるはずと思っていたが、意外に少ない。まだ発掘できていないのか、花期における調査機会が少なかったのか、レポートに入れ込むために提出してしまったのか、残念ながら戦場ヶ原の一面のホザキシモツケ群落の画像が見当たらない。 |