カジイチゴ Rubus trifidus (バラ科 キイチゴ属
 カジイチゴは関東以西の本州太平洋岸・四国・九州の海岸などに生育する落葉低木。温暖な地方では農家の庭先などに植栽されていることも多い。高さ2mほどになり、勢いの良いシュートが出て、上部は枝分かれする。棘はなく、葉は大型で長さ6〜12cm。5〜7に深裂する。花は3月から5月にかけて咲き、果実は5月から6月にかけて橙色に熟す。昔はよく食べたものであるが、最近は少なくなった。
 先日、久々に栽培されているものを見たが熟したものはことごとく小鳥に食べられており、よい画像を得ることができなかった。小鳥にとってもおいしいらしい。栽培している人には気の毒ではあるが、小鳥の食餌木としては適していることがわかる。海岸近くの小鳥の森などの植栽には適した木であろう。
カジイチゴの花:開きかけですカジイチゴの果実:もっとおおきくいのもあります
大きなカジイチゴの葉裏面の一部拡大
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