ヘンルウダ Ruta graveolens (ミカン科 ヘンルウダ属
 ヘンルウダは単にルーとも呼ばれ、ヨーロッパ南部原産の多年草。薬草あるいはハーブとして導入された。香りの強い植物で、その評価は様々である。「よい香り」との表現もあるが、「香りが難点」との意見もある。我が家には、猫除けとして植栽された。隣家の猫が我が家の庭におしっこに来るが、いつもトイレに使う場所に植栽されたのである。薬用としては、鎮痛作用があるとされ、葉は消毒液や殺虫剤に使用されるということで、毒草らしい。
 草丈は50cmを超え、1m近くになりそう。葉は3回羽状複葉で、粉白色を帯びる。花は黄色で4月から5月に咲き、花弁は4枚、雄しべは8本、子房は4つに分かれている。子房にはたくさんの油点があるように写っている。香りがきついが、これがアゲハにはたまらない魅力のようで、アゲハ類がよく産卵する。
花を咲かせたヘンルウダヘンルウダの葉
ヘンルウダの花序ヘンルウダの花
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