アオシダレ Acer palmatum Aoshidare (ムクロジ科 カエデ属)) |
アオシダレはイロハモミジの品種とされており、花の様子や枝の質感などはそれを支持している。花は咲くが種子はできないようで、接木などで無性的に繁殖させる。葉は深く切れ込んでおり、切れ葉となっている。切れ葉の品種は枝垂れになる傾向が高いそうで、本種も切れ葉であって、枝垂れである。葉は秋には黄色から紅色に紅葉する。 枝が垂れてしまう樹木は、園芸的には多数ある。枝は垂れる傾向があるものの、太くなってくると立ち上がって幹を形成するものが多いと思っているが、このアオシダレは一向に立ち上がろうとはしない。剪定しないと下の道路に着いてしまう。 垂れ下がる方策は、光さえ十分獲得できれば、収入に対して葉を支えるという投資を最小限に抑えることができるという意味で、効率がよい。しかしながら、上方からくる光を獲得する競争においては、長期間にわたって優位性を保つことは難しいであろう。当面の利益確保か、長期的計画の実行かの選択ということになる。 |