モクゲンジ Koelreuteria paniculata (ムクロジ科 モクゲンジ属) |
中国四川省の九寨溝(きゅうさいこう)、ビジターセンター前の広場に袋状の実をたくさんつけた木が植栽されていた。はて、なんだろう? どこかで見たことがあるような・・・・・。九寨溝の中にも生育していたし、バスでの移動中に道路脇にも点々と生育していた。パイオニア的な樹木であるような印象であった。 モクゲンジは、中国、朝鮮半島に分布し、日本でも寺院の境内に植栽されており、日本海側の海岸や山にも生育していることがあるとのこと。九寨溝では海抜2000m程から2200m程度の場所に生育していたが、これより低い場所を歩いたわけではないので、これより低海抜に生育することは否定できない。植生としては、ブナ帯から針葉樹林帯といった感じであったので、これが本来の生育地であるならば、かなり高海抜地に生育する樹木であることになる。センダンバノボダイジュとの別名もあるそうで、持ち帰られて寺院に植栽されたものから野生化した可能性は十分あるように思う。 モクゲンジはムクロジ科、フウセンカズラと同じ科であった。果実ばかりかと残念に思っていたら、1本に花が咲いていてくいれた。それほど高い木ではなく小高木であるが、花には近寄れなかった。かなりの望遠で拡大してみたが、趣のある花で、花木としても人気があるのであろう。 |
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