オニイタヤ Acer mono var. ambiguum (ムクロジ科 カエデ属
オニイタヤ Acer mono var. ambiguum
オニイタヤ Acer mono var. ambiguumオニイタヤ Acer mono var. ambiguum

 オニイタヤは北海道南部から九州に分布する落葉高木。斜面下部や沢筋などに生育する。岡山県では温暖乾燥の瀬戸内海沿岸域には分布せず、段温帯上部が分布の中心なのではないかと思う。渓谷ではより低海抜地にも出現し、水分を得やすい環境が好きなのであろう。中国地方では、最も広く分布するイタヤカエデであろう。

表から裏面
裏面裏面の拡大(毛が多い)
 オニイタヤの葉は円形に近く、横に広い形の葉が多いイタヤカエデ類の中では、カエデらしい。葉の表面には毛がなく、裏面には細毛が密生する。基本種のイタヤカエデも変異幅の広い種であるので時として明瞭に区別しにくいことがある。オニイタヤは、葉の大きなイタヤカエデの意味である。
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